2017/02/16

今月の表紙画像(2017)

2017年 今月の表紙

・ 1月の表紙画像

延命寺の観音例祭 (2017.01.18)
(松田町・延命寺の観音例祭)

 神奈川県松田町にある萬松山・延命寺は、文明4年(1472年)の開山と伝えられる曹洞宗の寺院。
 毎年、1月18日の「初観音」には、近隣にある曹洞宗の寺院より20人ほどの住職が集い、法要と開運厄除けの祈祷が、お堂内にて盛大に営まれる。

 午後4時頃、今年一年の無病息災と家内安全を祈願し 「大祈祷法要」が行われた後、境内で正月飾りや、古札、卒塔婆などの「お炊き上げ」が行われる。 境内に炎が明々と燃え上がってくる頃には、夕暮れが迫っていた。


・ 2月の表紙画像

白笹稲荷の初午祭 (2017.02.12)
(秦野市・白笹稲荷神社の初午祭)

 神奈川県秦野市今泉にある白笹稲荷神社は、関東3大稲荷にも数えられ、毎年、2月の初午(はつうま)の日には多くの参拝者で賑わう。

 全国に約3万社あるといわれる稲荷神社。 その総本社である伏見稲荷大社(京都市伏見区)の稲荷山(御神体)に、御祭神(稲荷大神)が初めて鎮座したとされる和銅4年(711年)2月11日(9日とも)が、2月の初午の日(2月の最初の午の日)であったところから、稲荷神社の縁日(例祭)とされている。

 稲荷信仰については、「イナリ」が稲生り(いねなり)の意味として、稲・穀霊を祀り、農村では稲作・農業神、食・生産の神として、また江戸時代になり町人や商人に信仰が広がると、開運、商売繁昌、子孫繁栄、家内安全などを祈願し、屋敷神として庭内に祀ることが広まった。
 さらに、稲荷神を仏教の荼枳尼天(だきにてん)と習合(神仏習合)するに至り、荼枳尼天が白狐(玄狐とも)にまたがるその様相から、キツネを稲荷神の御遣いとして結び付ける信仰が広まったとも言われる。

 今年の初午は、日曜日と重なったこともあり、例年以上に参拝者も多く、境内にはその列が長く延びていた。


・ 3月の表紙画像

大山とうふ祭り(2017.03.19)
(伊勢原市・大山とうふまつり)

神奈川県伊勢原市大山で、連休となった3月18日・19日に「大山とうふまつり」が行われていた。今年で27回となる。

 名物の直径4mもの大鍋「仙人鍋」でつくられた湯豆腐は、一般客に無料で配られる。




・ 4月の表紙画像

水無川緑地の桜(2017.04.12)
(秦野市・ 水無川緑地の桜)

 神奈川県秦野市に、水無川沿い約1.2キロにわたり緑地帯があり、土手に桜並木がある。
 桜の開花時期にはライトアップが行われ、夜桜見物に訪れる人も多いい。

 今年は、桜の開花が少し遅れ、昨日、今日ようやく満開となってきたが、あいにくの天気で、さすがに宴会をやっているグループは僅かであった。


・ 5月の表紙画像

相模の大凧(2017.05.04)
(座間市/相模原市・ 相模の大凧)

 毎年5月4・5日、相模川の河川敷を会場として行われる。元々は、江戸時代の文化・文政年間(1804~1830年)の頃、男児の初節句をお祝いし、健康と勇ましい成長を願う「祝い凧」として始まり、やがて各集落の若者たちが大きさと高さを競い合うようになり、次第に凧が大型化し、地区ごとの大きな行事になって行ったと言う。 昭和40年代には、地域の青年達によって、座間市大凧保存会が結成されると、より広い相模川河川敷で掲揚するようになった。

 現在は、座間市/相模原市の各大凧保存会などにより隣接する会場で凧が揚げられるが、何といっても国内最大級の大きさを誇り、「八間凧(はっけんだこ)」と呼ばれる8間(約14m)四方、重さ約950kgの大凧が、100人以上の引き手により引き揚げられ、五月晴れの空に舞い上がる姿は圧巻で、思わず見物客から拍手が沸き起こる。


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・ 7月の表紙画像

三増の獅子舞(2017.07.16)
(愛川町・三増の獅子舞)

 愛川町・三増(みませ)は、古くより相模(神奈川)と甲斐(山梨)を結ぶ甲州道の宿場として知られ、三増峠を背にして戦国時代には甲斐・武田軍と小田原・北条軍が激突した「三増合戦」の舞台ともなった場所。
 江戸時代になり、相州大山への参詣者が多く利用したことから「大山道」とも呼ばれるようになった。

 毎年、この宿場の諏訪神社の摂社である八坂神社の例祭で、獅子舞が奉納される。
巻獅子(父)・玉獅子(母)・剣獅子(子)の「一人立ち・三頭獅子舞」で、約300年の伝統ある舞が保存会の皆さんにより受け継がれている。 「神奈川県無形文化財」にも指定され、県内の伝承獅子舞のなかでも、比較的優雅な舞が特長と言われている。


・ 8月の表紙画像







・ 9月の表紙画像

寒川神社の流鏑馬(2017.09.19)
(寒川町・寒川神社の流鏑馬)

 寒川町の寒川神社は、古くは相模国(神奈川)の一之宮と称され、関八州(関東)の裏鬼門に位置することから、「八方除の守護神」として信仰されてきた。

 寒川神社の例祭(9月20日)の前日に行われる流鏑馬神事は、天下泰平と五穀豊穣を祈念し、その起源は遠く鎌倉時代に遡り、坂東武士団の総帥、源頼朝が創設した鎌倉・鶴岡八幡宮より継承されてきたと言われる。一時中断されていたが、昭和41年に武田流司家・金子有鄰一門により復活されて以来、現在は武田流(社)大日本弓馬会によって毎年、奉納されている。


・ 10月の表紙画像

山北のお峰入り(2017.10.08)
(山北町・山北のお峰入り)

 山北町の大野山山麓の共和地区(旧共和村)に「お峰入り」と呼ばれる民俗芸能が伝承されている。 「峰入り(みねいり)」とは、山岳修験道の修行形態の一つで、山中の行場(ぎょうば)を回峰して修行する。

 「お峰入り」は、修験道の儀式が芸能化したものとも考えられ、地区の約80名の男性のみで演じられ、歌や踊りはすべて口伝えで伝承されてきたと言う。一説には南北朝時代から約600年以上にわたり伝承されてきたとも言われ、「国指定重要無形民俗文化財」にもなっている。

 なお、過疎化の進む山里にも近年は後継者の確保や経費などの問題もあり、現在は概ね5年ごとの開催となっている。


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