2012/04/24

旧暦の和名


【 旧暦の和名(月の呼び名) 】


■ 旧暦の和名対応表

 旧暦の各月の日本で呼ばれていた名称を一覧表にしたものです。
名称は、現在でも一般的に使われているものを、和名の欄に記載し、その名の由来(語源らしきもの)を記載しました。


【  旧暦の和名対応表  】
四季和 名名の由来別 名
初春孟春  1月睦 月
むつき
むつびのつき。むつましづき。正月家族、親戚睦まじく集う月?
早緑月
仲春仲春  2月如 月
きさらぎ
寒さのため衣(きぬ)を更に重ねて着る衣更着(きさらぎ)月?
雪消月
晩春季春  3月弥 生
やよい
「いやおい」の変化した語?草木がいよいよ生え茂るさま。
花見月・桜月
初夏孟夏  4月卯 月
うづき
十二支の卯、また卯の花の月との説も。この月から夏にはいり衣更(ころもが)えをした月。
花残月
仲夏仲夏  5月皐 月
さつき
神稲の苗、早苗(さなえ)を植える月。「さ」は神稲の意。
田草月
晩夏季夏  6月水無月
みなづき
水の月・田に水を引く必要のある月の意。「無」は「の」の意。
常夏月
初秋孟秋  7月文 月・ふづき/
ふみづき
不 詳。稲の穂が実る月〈穂含月:ほふみづき)の説も。
七夕月
仲秋仲秋  8月葉 月
はづき
木々の葉の落ちる月(はおちづき)の意か。
紅染月
晩秋季秋  9月長 月
ながつき
不 詳。夜時間が長くなる月、夜長月(よながづき)の説あり。
寝覚月
初冬孟冬10月神無月
かんなづき
神の月。([無」は「の」の意)。全国の神々が出雲大社に集まり、諸国が「神無しになる月」の説もあり、出雲地方だけは神有月(かみありづき)?
神有月・神月
神嘗月
仲冬仲冬11月霜 月
しもつき
霜夜のさえざえとした月。霜の降る月
雪待月・
晩冬季冬12月師 走
しわす
師(僧侶)も走る忙しい月?
春待月・極月

* 月名の由来(語源)には、諸説あり今では語源の分からないものがほとんどですが、
ここでは俗説を記載しています。
 季節に対する当時の人々の自然観、現象、祭事などに由来して呼ばれていたものが、
今に残ったのではないかと想像します。現在の暦にすると、1~2ヶ月のずれがあります。